生きるうえで、最も必要なものは「食べ物」であり
食べ物を買うには、「お金」が必要であり
お金を稼ぐためには、「仕事」をする必要があります。
たとえ資本家でも、資本家であり続ける必要があり・・・
といった、当たり前のことは置いておいといて、、、
<仕事をする>という行為は、一瞬だけの行動ではなく
お金を稼ぎ続けるためには、仕事することを<続ける>必要があります。
しかしながら、こういった「当たり前のこと」に関して
当たり前だからこそ、「仕事が続かない」と悩んでいる人は多いようです。
自分の状況を受けて入れている、働かなくても食べていける、といった
「別に、悩んでいない」という状態であれば、特に問題はないかもしれません。
しかし、ほとんどに人間にとって<継続して働くことができない>ことは
家計・キャリアといった、様々な面で”マイナス要因”となるはずです。
何より「この先、将来が不安」だと思います。
どうして、仕事が続かないのか?
他人事ならどうでもいいことも、自分自身が悩んでいるという人は
一度、冷静に分析してみることが必要と言えます。
「自分」が悪いの?「周り」が悪いの?合わないだけ?
何らかのトラブルが発生する際、基本的には
- 自分が悪い
- 周り(置かれた環境)が悪い
いずれか、または両方の可能性が考えられます。
健康問題によって、継続して労働できない場合には
仕方がない場合もありますが、それが「うつ」といった
心の問題の場合には、肉体面と切り離して考える必要もあります。
「学校に行こうとすると、お腹(頭)が痛くなる」という現象は
社会人になった後も、「学校」が「会社」になってしまうことはよくあることです。
心が弱い
最も単純なケースとしては、「社会についていけない」というものがあります。
本来であれば、社会に出る前に身に着けておくべき”耐性”
これは「根性」とも言われることがありますが、それが欠落している場合です。
そもそも「悩む」ということができる時点で
それほど深刻に「ちゃらんぽらん」というわけではいはずであり
もしも根性が極端にないなら、<少しずつ、頑張る>しかありません。
自分ができる範囲の仕事から始めて、徐々に時間的・量力的な
負担を増やすことしか、できることはありません。
「体質」の可能性も
ただし「甘えている」のではなく、「適応できない」というのであれば
話は全く別であり、それは「病気」であることも考えられます。
「大人のADHD」という言葉が、昨今になって注目されています。
この問題は「発達障害」に該当する人が、社会に紛れ込んでいることで
周囲に迷惑をかけてしまったている、という現象が注目されたことが始まりです。
(発達障害やADHD)に関しては、非常に細かく細分化されていますが
ここでは、「社会に適応することが困難な特徴を持った人」として扱います。)
しかしながら、発達障害は自分自身にも不利益が多いものです。
- コミュニケーションがうまくできない
- 集中力がない
- 1つのことに集中すると周りが見えなくなる
こういった特徴を持つ人は、「10人に1人」という説もあり
決して他人事ではない、”可能性”を考えてみてもいいものです。
(発達障害の傾向のある人は、「労働者」として使いものにならない人でも
「起業家」として大成する人が多いことも、広く知られています。)
そもそも相性が悪い
自分が就いている仕事が、「不本意な仕事」の場合というのは
仕事が続かない理由の中でも、最も多いケースと考えられます。
「好きじゃない」「嫌い」な仕事が続かないのは、不思議なことではありません。
そもそも、「子供の頃から夢だった仕事」に就いている人の方が少なく
本体であれば、不本意な仕事をしている人が大半です。
また、「夢なんてなかった」という人も多いはずです。
そういった場合には、<仕事を好きになる>しかありませんが
最も大切なのは、仕事を選ぶ際に<嫌いじゃない仕事>を選ぶことです。
今現在できていないのであれば、できるだけ早い段階で
少しでも自分に合っている、納得できる仕事を探す必要があります。
能力が足りず周りについていけない
これは、「根性論」にも関わるものかもしれませんが
「根本的に相応しくない職業」を選んでしまっている、という状況も考える必要があります。
「根性が足りない」というのではなく「自分の根性」を超えている状況です。
いわゆる「キャパオーバー」という状態であり、
「自分ではできない仕事」に就いてしまっている状態です。
これは、「好きな仕事」の場合にも関係なく
その仕事に思い入れがあるほどに、<やっかい>と言えます。
「実は向いていない仕事を毎回選んでいる」という人は少なくないはずです。
人と話すのは、どうしても苦手
にもかかわらず
毎回「営業職」に応募している人・・・けっこういるはずです。
人間関係が悪い
「仕事自体は、好きなのに・・・どの会社でも続かない」
このケースは、ほとんどが「人間関係」の問題に悩んでいると思われます。
この人間関係のトラブルの解決法は
- 我慢する
- 辞める
- 状況をよくする
基本的には、この3つしか方法はありません。
大きな会社であれば、人事に相談することによって
配置を変えてもらうことで、「環境だけ変える」こともできますが
なかなか現実的ではない職業の方が多そうです。
仕事は続かないことに悩む人というのは、
「いつも自分が辞める」という選択をしているはずです。
「なんで、毎回人に恵まれないのだろう・・?」と悩んでいる方も多いかもしれません。
しかしながら、
人間関係の問題に関しては、つい「周りの人が悪い」と考えがちですが・・・
もしかしたら<自分が悪い可能性>は、誰もが否定できないはずです。
「毎回人間関係が問題で辞める」という場合には
自分の人格・振る舞いに問題がある、ということも考えてみましょう。
特に冒頭で紹介した、発達障害の場合には「自覚がない」ということも特徴です。
考えることは、つらいとは思いますが・・・
そもそも”同じ仕事”を続ける必要もない
まず前提として、元も子もない話ですが、
<同じ仕事を続けるメリットが、自分にとってあるのか?>と考えることで
その状況に関して、そもそも本気で悩んでいるのか、考えるきっかけになるはずです。
悩んでいるということは、ほとんどの場合「罪悪感」です。
「俺はダメな奴だ・・・」という、自己嫌悪もあると思います。
しかしながら、そもそも「続ける努力」をすることが
自分にメリットがあるのか?その考えが自分を苦しめているのではない?と
考えてみることで、これから先”無駄に傷つくリスク”が減るはずです。
悩むべき、と思うから悩んでしまうのです。
今後も”そこ”で頑張る意味があるのか?
ここまで、「続けられない理由」に関して想定できることを数々あげましたが
そんなことは関係なく、「とにかく続かない!!!」という人は多いと思います。
いくら考えても本当の理由が自分でも分からず、”ただ続かない”ことだけが事実という状態です。
そういった人は、「それでいい」と考えるのも1つの解決策です。
「あきらめ」というと、ネガティブな印象を受ける方が大半ですが
「苦しみながら生きる」よりは、はるかにいい判断に違いありません。
(ちなみに・・・<あきらめ>とは、仏教用語で「明らかに見る」ということであり
決してネガティブな言葉ではない!ということを心に持っておくと楽です。)
冒頭でも述べましたが、
「それで心の病気になるくらいなら、辞める」
「辞め続けるしかない」
という人も、潜在的にはたくさんいると考えられます。
「無理しては働いている」という状況です。
そしてその無理は、本当に価値があるものなのか?
江戸時代の一般労働者というのは、特定の職業の人ももちろんいますが
今でいう「フリーター」という働き方が、一般的だったようです。
ここしばらく、「正社員で1つの会社で定年まで働く」スタイルが
”たまたま”スタンダードな時代だった、ということだけなのです。
フリーターという働き方に関しては、その立場・客観的な意見としても
賛否両論がありますが、「俺がいいなら、いい!」ということには違いありません。
もちろん、「家庭が持ちづらい」といった要素がありますが
それでさえも「どうでもいい」のであれば、本来は問題ないはずです。
「ないものねだり」を繰り返しているだけかも?
そうは言っても、あきらめきれない!という方もいるかもしれません。
しかしながら、「年次昇給」や「生え抜きの出世」が特徴的な日本の企業において
3~5回転職している場合、はっきり言って基本的には「属性が悪い」状態です。
「キャリア」や「ステップアップ」といった話は
いわゆる「外資系」の要素であり、そもそも「続いていない」時点で不利です。
そして、何度も転職してしまう人というのは
<いつか巡り合える>と、信じていることも多いです。
頑張るなら、本気になる。
諦めるなら、早く。
「期限」を決めて、挑戦するが吉です。
「お金」か「やりがい」か
転職を繰り返している、また「次もすぐに辞める可能性が高い」
けど・・・
でもやっぱり、できるだけ続けたい・定着したい
という場合には、
「お金」もしくは「やりがい」のどちらかに絞りましょう。
両方は、もう無理です。
もしかしたら、仕事(会社)を辞める理由として
「給料が割にあわない」
「賃金が高ければ続けるのに」
といった方もいるかもしれません。
ですが、それを繰り返している時点で「両方は得られない」と考えましょう。
そんな仕事があれば、すでに多くの人が定着しているからです。
そこに割って入るのは、至難の業であるはずです。